会長挨拶

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兵庫県病院協会は、公立・公的・民間病院がそれぞれの得意分野を活かしながら連携を密にし、県民の皆様の健康と安心・安全な暮らしに貢献することを使命として、1951年に設立し、2015年に一般社団法人となり現在に至っております。
現在、病院は大きな課題を抱えております。その一つは働き方改革です。大部分の病院ではA水準を取得し、政策医療や高度急性期医療、3次救急を担う病院では特例水準を取得していますが、決して人的に豊富になったわけではありません。とりわけ、救急医療や高度急性期医療を維持できるかどうかが問題であり、今後半年から1年の後に分析・検証し、地域医療体制を再考する必要があると思います。
もうひとつの課題は、さきに行われた診療報酬の改定です。プラス改定といわれますが、急性期医療も回復期も相当の割合で減収になる可能性があり、療養型も決してプラスにはなりません。かなりの部分で厳しいと思っております。
こうした厳しい状況を乗り越えるためには、病院内の多職種連携が欠かせません。そして地域においては、病院と病院、あるいは病院と施設がお互いの専門性を尊重し合って連携を組むことが重要と考えます。
当協会は、このような医療を取り巻く状況に留意しつつ、病院運営管理の強化や医療並びに病院職員の資質向上に積極的に寄与するとともに、病院相互の連携と親睦を図ることにより、住民の立場に立ち地域の安全と安心を担う医療サービスの提供に貢献してまいります。今後ともご指導、ご支援のほどお願い申し上げます。